2016年 活躍する同窓生
世界や全日本規模で頑張っている同窓生を紹介します。
紹介したい同窓生の情報がありましたら、事務局までご連絡をお待ちしています。
 

横須賀学院高等学校への感謝の思い

 
 小出 健 (高校26期)
 
 現横浜市金沢消防署長
 
   
 私は三浦市で生まれ、横須賀学院高等学校を卒業し大学生活の後、1984年4月に横浜市消防職員を拝命して以来、三十数年間、消防職員として勤務しています。
 高校時代は、空手道部に所属し、現校長である藤野先生指導の下、空手の稽古に汗を流したことを懐かしく思い出します。正月に横須賀市内の海岸で寒稽古を行い、突きをしながら海に入った後、藤野先生のお宅で温かい食事をいただいたことは忘れません。空手道部では、私が1年生の時に3年生の先輩方が、団体戦の組手で全国大会初出場を果たすなど黎明期を過ごしました。3年時には空手道部の部長(キャプテン)を務めさせていただいたことも私の大きな財産です。仕事を決める際、将来の構想のようなものは持てませんでしたが、『人のためになる仕事がしたい』という思いから消防職員を選択しました。この思いも横須賀学院高等学校で学んだことと空手道部で心身を鍛錬したことがあってのことと感謝しています。
 高等学校卒業以来、長年ご無沙汰をしておりましたが先日、高等学校を訪問する機会をいただき、藤野先生にお会いして高等学校での生活や空手道部での懐かしい話ができました。さらに校舎やチャペルを見学させていただき、先生・職員の皆さんや生徒が活躍し、横須賀学院が発展していることをうれしく、誇りに思いました。後日、空手道部の0Bの集まりと懇親会にも参加させていただきました。
 大学時代は4年間、ボランティア活動で日本青年遺骨収集団という様々な大学の学生等で組織された団体の一員として、厚生労働省(当時厚生省)の事業である第二次世界大戦で亡くなった方々の御遺骨の収集に参加しました。当時の厚生省職員、戦友会、遺族会、現地の役人、ガイドなど幅広い年代の方々とフィリピン、サイパンに約1箇月滞在し、時には地元の住宅に民泊をさせていただいたり、ジャングルで星をながめ野営をして、御遺骨を収集する活動を通じて、戦争の悲惨さと平和の大切さを痛感しました。縁あってフィリピンのルソン島に行った際に、山に入る時に表敬訪問した村長の娘と親しくなり、交際を重ね結婚したのが今の妻です。国際結婚ということで、当初、双方の両親から猛反対されたことも今では良い思い出です。結婚するため妻は日本語がまったくわからない状況で来日しましたので、その後、私の両親も妻と子供をかわいがってくれました。妻はすでに日本国籍を取得し、二人の子供も社会人となりました。妻は横須賀学院近くの横須賀三笠教会の信者として活動をしており、藤野校長にも何度かお会いし声をかけていただいています。
 横浜市消防職員として、消火・災害活動のほか、火災予防査察・危険物の許認可、消防広報・報道に関する業務、消防団に関する業務、消防ヘリコプターの運航に関することなど様々な業務を経験し、2015年4月から横浜市金沢消防署長として、205名の消防職員が勤務する金沢消防署の舵取りにあたっています。東日本大震災時には、福島県に緊急消防援助隊の救急部隊神奈川県隊長として応援出場しました。忘れることの出来ない光景として、地元消防団の器具置場と車両が津波で破壊されていた状況や、海の見えない田畑に船が無造作にあり、その一帯に潮の香りがしたことなどです。福島県での活動は、地震・津波被害のほか、原発の影響もあり他の東北地方とは異なり、活動時に放射線を計測する線量計を身に付け、活動終了後除染活動を行いました。東日本大震災で被災した東北地方の真の復興を心から祈念しています。
被災地を目の当たりにした経験から、震災などの大規模災害は、神奈川県でもいつ発生するかわからないという思いを強くしました。そこで、日頃から『自助』、『共助』を推進し、災害に備えることの重要性を広く市民の皆さんには呼びかけています。災害を防ぐことはできなくても災害による被害は、備えによって軽減することはできます。皆さんの大切な家族と財産を守るために実行できる減災に関する情報を二つご紹介させていただきます。
 一つ目は、横浜駅西口から徒歩約10分のところに横浜市民防災センターという各種防災体験ができる最新の施設が本年4月にリニューアルオープンしました。1時間の体験コースはお勧めですので、各種研修などの機会にご活用ください。直接、申し込みいただけますが、団体での申し込みは横浜市金沢消防署045‐781−0119へご相談ください。施設の詳細は、次のアドレスをご参照ください。

【横浜市消防局横浜市民防災センター:http://bo-sai.city.yokohama.lg.jp/
 二つ目は消防団の充実に関することです。大規模災害時には、公設消防では力が足りません。そこで地域に密着した消防団の充実・強化を図ることが重要です。横浜市金沢区での消防団の募集については、別添のチラシを参照してください。消防団についてご理解していただけると思います。興味をお持ちの方は、お住まいの地域ごとに最寄りの消防署に直接、お問い合わせください。
 最後に横須賀学院のますますの発展と皆様の活躍を祈念しております。
◆消防団員募集チラシはこちらから◆
 

 
 
 

 廣川さんは東大医学部を卒業後大学で脳神経外科の研修医、その後、基礎医学、特に細胞生物学の研究者となり、助手として活躍し、その後米国にわたりさらに研究にいそしみ米国ワシントン大学医学部准教授を務め、37歳で東大医学部教授として招聘され、以降、研究生活を続けてきました。平成16年に学士院会員に選定され、現在は大学院医学研究科特任教授として活躍するとともに、フランスに本部を置くThe International Human Frontier Science Program Organization のPresident を務めています。今までに朝日賞、藤原賞、日本学士院賞等を含む国内外の多くの賞を授賞されています。

 1970年代に細胞分子生物学の分野における画期的な研究法である「急速凍結顕微鏡法」を開発し、生命科学研究の推進に主導的役割を果たされた廣川さんの一連の研究業績が、高く評価された結果です。
 細胞内には生存と機能に必要な物質を、必要な場所に送り届けるためのモーター蛋白とレール(微小管)からなる輸送システムがあります。廣川さんはモーター蛋白(KIFs)の遺伝子の殆どすべてを同定し、モーター蛋白が微小管の上を走る仕組み、それぞれのモーターが運ぶ物質の種類の選択、輸送の早さ、方向性の決定など細胞内物質輸送の基本的な分子機構を解明し、KIFs による細胞内物質輸送が細胞機能の根底を支えていることを示しました。さらに KIFs遺伝子改変マウスの作製と解析により、分子モーターが、脳の神経回路網の形成、記憶、学習などの高次機能、体の左右非対称性の決定、腫瘍の抑制など重要な生命現象を司っていることを明らかにしました。廣川さんはこの分野のパイオニアであり、国際的なリーダーです。

    廣川信隆さん(小学校8期卒)
  現東京大学大学院医学研究科特任教授
 
 
   

 

柔道部女子OBの二人の活躍をお知らせします

 
 平成21年度 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 において、黒江優希さん(平成20年卒・山梨学院大学)が48kg級第5位、渡邉美樹さん(平成21年卒・東海大学)が52kg級準優勝という輝かしい成績を収められました。おめでとうございます。
 なお渡邉美樹さんは、12月11〜13日に東京体育館で行われる「柔道グランドスラム TOKYO  2009」に日本代表として出場します。健闘をお祈りします。

 


 
快挙! 世界バトントワリング世界選手権で金メダル〜
◎前(すすめ)ゆうみさん(高校50期卒)
 
今年の8月、スペインで世界15か国が参加して開かれた「第24回世界バトントワリング世界選手権」大会で、前(すすめ)ゆうみさんがペアシニアの部で姉のゆうきさんとのペアでみごと金メダルを獲得した。この競技は、華麗なバトンワークとコンビネーションを競うもの。
ゆうみさんは、母の勧めで姉と同じ3歳の時、バトンクラブに入るやメキメキと上達したという。
姉とペアを組んで6年目、世界選手権を目指して4年。ライバルの米国の猛追を振り切り、念願の夢を手にした。
現在、早稲田大学に通うゆうみさんの次の夢は単独のソロ部門で世界一を目指すこと。
同窓生として、「おめでとう」と彼女の次の夢を応援したい思いと同時にすがすがしい感動をいただきました。
 
「二人で表彰台に立とう」と誓い合った夢が実現しました。 「国旗掲揚」
 
金メダルを手に(左:ゆうみさん 右:ゆうきさん)
息ぴったり!6年で頂点へ
 
  ソンブレロをかぶって、ちょっとお茶目なお二人。
 

 
 
◎ 深澤義明さん(高校18期卒)現高校保健体育科教諭
 
第36回全日本社会人体操競技選手権大会
          年齢別50代 個人総合準優勝!
 

 2003年9月5日〜7日、東京体育館にて、横須賀体操協会の選手として出場。年齢別50代の部で、全国第2位。賞状と銀メダルを受賞した。
現在、横須賀学院高等学校保健体育科教諭。
(ご本人よりコメントをいただきました。)

 現在は、横須賀学院高等学校保健体育科教諭の他、横須賀体操協会理事・横須賀ジュニア体操クラブ指導員・横須賀体操協会全日本社会人チーム監督としても後輩を育成しています。
 横須賀学院体操部は、月・水・金、体育館で練習(4時〜6時)。土・日は、試合の1ヶ月前より活動しています。
 また、小学校スポーツタイムでは、かわいい小学校4・5・6年生にテニスを教えています。
高校から体操を始め、現在まで活動している事は、良い環境の中で仕事ができる喜びと、いつまでも体操を愛し、生徒と共に練習・指導に専念しているからだと信じております。健康を大切にし、60歳まで頑張りたいと思います。今後とも、よろしくお願いいたします。

深澤 義明