毎年恒例だった春の桜の旅行ではなく、今年は、日帰りで親睦と春を楽しむ歩こう会。馬掘海岸駅に集合、10:00スタート!メンバーはおなじみの顔、初めて会う顔、懐かしい久しぶりの顔・・・で総勢15名となった。  お菓子とお茶が配られ、童心に返りおしゃべりしながら馬堀海岸団地へさしかかる。ここは横須賀風物百選に選ばれた、植え込みの美しい小径と街並みがみごとで「えーっ!こんな所あったの!?」
 続いて、通りに出て坂を少し上がると道の脇の奥に馬頭観音が祀られてある。1184年頃、上総の国から浦賀水道を泳いで渡った荒馬が蹄で土手を掘ったところ清水が湧き出したという「蹄の井」で“馬掘”の地名の由来になったと観光ガイドのリーフレットにある。
 道を戻って先に進みトンネルを2つ通る。2つ目のトンネルに入ると風が強く吸い込まれ何やら潮の匂い・・・。出口左手はもう海岸が目の前に広がり、ここでお茶をゴクリ。「おいしいっ!」暑くも寒くもなく,歩くのにちょうど良い陽気。
 残念ながらやや曇り空で関東の富士見百景といわれる富士山は見えなかった。
 走水小学校を左手に見ながら歩を進め大泉寺へ、そこには美しいぼたんの花が咲き、水琴窟があった。竹筒に耳をあてると、やさしい澄んだしずくの音が聞こえた。
 次の走水神社では、日本武尊と弟橘姫が祀られてある。思い切って階段を上までかけあがってみる。境内ではちょうど今日が“舵の碑記念日”ということで紅白の垂れ幕とお神酒が上がっていた。包丁塚というのもあった。
 そこを出て、磯の香漂う海辺に沿って造られた護岸遊歩道を通り、目の前を行き交う大型船を眺めながら、昼食タイムとなった。お弁当を広げパクついたおにぎりの美味しかったこと!のんびりと時は流れ、人が立ち上がった後こぼれ落ちたおせんべいのかけらを、カラスが急いでついばみにきた。
 右手にまわり道路を渡るともう横須賀美術館。この広い草原で集合写真をパチリ!ここで自由解散となったが、10人はもう少し歩くことになった。
 ガラス張りで明るく綺麗なその美術館の中に入り、エレベーターで屋上へ行き、つながる山道へ入って行った。木立をぬけ砲台跡を通り、見晴らしの良い海のパノラマが広がる高台へ出た。
 ちょっと寂しげな場所で、戦没民間船員6万人余の慰霊と平和の碑を見て、さらに山道を行くと、綺麗な花畑の公園や遊具があって、家族連れもチラホラ。救われたような気分でたくさんのチューリップや花々を楽しんだ。
 そこから観音崎自然博物館の方へ下りて、たたら浜へ行くと、初代ゴジラが上陸したといわれる大きな足跡が!?「子供の頃、ゴジラのお腹の中の滑り台すべったっけ!!」思い出にも浸り、お腹も、目も、ウオーキングも、充分満足。バスで浦賀〜堀の内へそれぞれの岐路へ着いた。
 横須賀の歴史と山と海の大自然を感じた素敵な春の1日“歩こう会”だった。
ここはおすすめスポットかもしれない。ありがとうございました。

13期C.I