2018.02.20 今日の学院小

5年生 社会科特別授業(林業)

横須賀市は、農業や漁業の様子は見ることができますが、林業はまず見ることができません。そこで本校では毎年この時期に、林業に携わる方をお招きして、直接お話を伺ったり、作業の実演をしていただいています。

今年も、静岡県天竜にある(株)フォレストテクニックの吉良達さんをお招きして、特別授業を行いました。吉良さんは19年前から、毎年この授業のために大きなトラックに丸太を積んで、横須賀まで来て下さっています。

はじめに教室で、現在の林業の現状についてお話を伺いました。日本は世界有数の森林国であり木材消費国でありながら、使用する大部分を国産材ではなく輸入材に頼っていること、担い手不足や高齢化が進む中で、林業の機械化が進んでいることなどを、資料や映像を通して分かりやすく説明して下さいました。

午後は実演です。吉良さんは山での作業の服装に着替えています。チェーンソーの騒音から耳を守る耳当て付きヘルメットや、うす暗い山の中でも目立ちやすい黄色い作業着、万が一チェーンソーがぶつかっても平気なズボンや靴など、初めて見るものばかりです。

年輪を見ると、はじめは間隔が広いのに、途中で狭くなる年代があります。おそらくこれは周りの木も育ってきて林が混んできたために生長が遅くなったからで、その先でまた広くなっているのは、適切な間伐が行われてまたよく育つようになってきたからだろう、という説明に、先ほど教室で間伐の大切さを学んだ私たちは納得です。

天竜は、スギやヒノキの産地。さぁ、苗木や切り株を見て、どちらがヒノキか分かるかな?

実際に丸太がどれくらいの重さがあるのか、持ち上げてみます。

やっとの思いで持ち上がった人もいましたが、これを思い通りに持ち運ぶのはまず無理。機械化の必要性を身をもって理解できました。

チェーンソーも見せていただきました。スクーターほどのエンジンの大きさとのことですが、実際に伐採作業の様子を、立ててある丸太で見せて下さいます。

チェーンソーが動き出すと、大きな音やすごい勢いで飛び散るおがくずにみんなびっくり。思わず耳をふさいだり、後ろに逃げたり。それだけでも大変な作業だと分かりましたが・・・、

チェーンソーを持ってみると、今度はその重さにびっくり。これを自由自在に使い回すのはとても大変なことだと分かりました。

毎年行われているこの特別授業。キャンパス内がヒノキの香りでみたされ、かつてこの授業を学んだ中学生や高校生たちが、「懐かしい。」「吉良さんだ!」と言いながら授業をのぞいていきます。また下級生たちはまだこの授業の内容を知りませんが、毎年木ぎれやおがくずをもらえることを知っていて、放課後になるとやってきます。

木に囲まれ、木を使う生活が当たり前の私たちですが、この授業を通じて子どもたちが森林資源の大切さを知り、自分のこととして捉え、考えていく機会となることを願っています。