海をイメージした三笠公園までのプロムナードを、児童・生徒は毎朝元気よく登校してきます。横須賀学院は小学校から高等学校までの一貫校です。小学1年から高校3年まで年の差は12年ありますから、もちろん発達の度合は様々です。その児童・生徒たちが、ひとつのキャンパスで共に学校生活を過ごす豊かさが横須賀学院の特徴です。
 そして、神さまから一人ひとりに与えられている賜物(タラントン)はそれぞれ異なります。私たちは、児童・生徒たちの個性が神さまから託された宝物であるという理解をベースに、一人ひとりの個性を尊重し、それぞれの資質や可能性を最大限に引き出すことを願いつつ教育活動をおこなっています。
 横須賀学院の基本精神は「敬神・愛人」(神を敬い、隣人を愛する)です。まず、神さまを仰ぐ謙虚な心を養うために、児童・生徒と共に教員も毎日礼拝を守ります。神さまの前では、年令や男女、教えを受ける者や教える者など、さまざまな背景や事情が違ってもひとりの人間としては同じです。一緒に声をあわせて賛美歌を歌い、聖書の言葉に耳をかたむけて祈りながら、みずからの生き方を見つめなおすことを、学院創設以来大切にしてきました。
 神さまを仰ぎ敬うことは、隣人愛と結びつきます。自分自身が、かけがえのない個性や可能性を神さまから授かっているのと同じように、隣人(周囲の人たち)も、自分と異なる賜物を託されている尊い存在だからです。
 キリスト教は愛の宗教といわれます。聖書は愛について多く語っていますが、とりわけコリントの信徒への手紙一13章は、「愛の章」と名づけられるほど有名です。その締めくくりには「信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である」とあります。キリスト教が伝統的に大切にしてきた「信仰・希望・愛」という3つの価値(三元徳)は、この箇所に由来します。横須賀学院は、これに対応する生き方として、「誠実・努力・奉仕」を生活目標と定めました。すなわち、何事にも誠実に向き合い、常に努力を惜しまず、自分中心に生きるのではなく、与えられた賜物を生かして隣人に奉仕する人。このような人物を育てることを、私たちは理想とします。
 以上の基本精神と生活目標を、より具体的にするために2014年「ミッションステートメント」が制定されました。

 横須賀学院は
 キリスト教の信仰に基づく教育によって
 神の前に誠実に生き 
 真理を追い求め 
 愛と奉仕の精神をもって
 社会に 世界に対して 
 自らの使命を果たす 
 人間の育成を目指します

 いうまでもなく世界は急速に変化しています。技術革新やグローバル化の波は今後一層加速することでしょう。次代を担うためには、若い時にこそ真実を見わける確かな知性や国際感覚を身につけることが不可欠です。
 私たち横須賀学院は、どのような時代を迎えても、児童・生徒一人ひとりに与えられている可能性を最大限に引き出しながら、それぞれに与えられている能力をみずからに還元するのではなく、愛と奉仕の精神をもって社会や世界のために役立てる人材を育むことを目指しています。